地下鉄三ノ宮駅から徒歩3分の立地のたん屋KAKOICHIは、
少し路地に入った坂の途中に位置している。

この場所は昼は人通りが多いが夜間は若干人が減ってしまう場所であり、
目的来店をしていただくような近隣店舗とは違った気になってもらうようなデザインを施す必要だと感じた。
また既存区画を利用する事が必須条件であった為、残してある壁や区画、バックカウンターなど、形状はほぼ変更しないままエイジング塗装などで新規のデザイン箇所と馴染むよう統一感を図った。

ファサードは腰壁は生かしながらも腰上のFIX窓を新設し、中まで見えるようデザインを行った。店内入ってすぐのカウンターの角を取ってR形状にリデザインした事で、柔らかさと入りやすさに繋げている。照明はオレンジ系の色温度に統一し美味しさや雰囲気が伝わるような雰囲気を演出しながらも、メインの牛タン料理=赤色をアイキャッチに採用し、ファサードネオンや店内奥の棚間接照明も同色に合わせることで、外部から見た時に奥に引き込まれるような演出を行った。